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サーナイトexデッキの回し方完全解説!ダメカン管理から逆転サイドプランまで徹底ガイド

目次

このデッキは「デメリットを武器に変える」逆転発想でできている

ポケモンカードを長くやっていると、たまに「このカード、効果がおかしくないか?」と思う瞬間がある。サーナイトexの特性「サイコエンブレイス」を初めて読んだとき、僕はまさにそれを感じた。

トラッシュから超エネルギーを自分のポケモンに何枚でもつけられる——ここまでは「強いエネ加速」として普通に受け取れる。ところが続きにこうある。「その後、つけたポケモンにダメカンを2個のせる。」

つまりエネルギーを貼るたびに、自分のポケモンが傷ついていく。普通に考えれば「使いにくいデメリット」だ。しかしこのデッキはそのデメリットを逆手に取って戦う設計になっている。

フワンテに「勇気のおまもり」を持たせ、特性「サイコエンブレイス」を限界まで使用した場合、HP120に対して5回発動が可能となる。この特性は発動ごとにダメカンが2個乗るため、合計で10個のダメカンが蓄積され、ワザ「バルーンボム」の威力は300ダメージに達する。この戦術はサイコエンブレイスの「ダメカンを乗せる」というデメリットを逆手に取った独自のコンボだ。

「自分を傷つけるほど強くなる」。この一点にこのデッキの全てが凝縮されている。こんな発想のデッキが存在するとは思っていなかった。最初に動かしたとき、思わず「よく考えたな」と声に出してしまったくらい。


このデッキのコンセプトは「後出し逆転型」

サーナイトexデッキを理解する上で最初に押さえておきたいのが「後出し逆転型」というコンセプトだ。

「サーナイトex」は立ち上がりが遅いものの、序盤に倒されるポケモンはどれもサイドを1枚しか取られないポケモンなので、終盤に連続してサイド2のポケモンを倒すことで逆転することができるというコンセプトのデッキだ。

このコンセプトを理解していないと、序盤にサイドをどんどん取られていく状況で「負けてる……」と焦ってしまう。でも実はそれが前提なのだ。序盤は非ルールポケモンを盾にしながら盤面を整え、中盤以降にサイドを複数枚まとめて取り返す。この逆転劇を演じるためのデッキ構造になっている。

相手にサイドを先攻させてからカウンターキャッチャーでまくっていくデッキになるが、そのためには盤面の準備が必要だ。

カウンターキャッチャーは「自分のサイドが相手より多く取られているとき」に使えるグッズで、相手のベンチのポケモンをバトル場に引きずり出せる。サイドを先行された状況を逆手に取って、強力なカードを起動させる仕組みだ。


核心カードを深く理解する

サーナイトex——このデッキの「ガソリンスタンド」

サーナイトexが持つ特性「サイコエンブレイス」は、超エネルギーを加速するかなり強い効果を持っている。自分の番に何回でも使えて、自分のトラッシュから基本超エネルギーを1枚選び、自分の超ポケモンにつける。その後、つけたポケモンにダメカンを2個のせる。

注目すべきは「何回でも使える」という点だ。1ターンに1回制限がない。つまりサーナイトexが3体いれば、1ターンに3回使えて、超エネルギーを3枚貼れる。これだけでも十分強力だが、そのダメカンをフワンテやマシマシラと組み合わせることで爆発的なダメージに変換していく。

サーナイトex自身はアタッカーとしても機能する。サーナイトexはサーナイトデッキの中で唯一、相手の攻撃に耐えることができるポケモン。高い継戦能力を持ち、攻撃を仕掛けると同時に相手がサイドを取れないターンを作る。

フワンテ——「ダメカンを燃料に変える」爆弾アタッカー

サーナイトexの特性「サイコエンブレイス」でフワンテにエネルギーを3枚(ダメカン6個)乗せるとワザ「バルーンボム」は180ダメージで、ポケモンのどうぐなどを使うことで最大500ダメージ近く出すことができる。

フワンテのワザ「バルーンボム」は「このポケモンのHPの残りが少ないほどダメージが上がる」という独特の仕様を持っている。HPが削れれば削れるほど強くなるというワザだ。だからサイコエンブレイスでわざとダメカンを乗せて瀕死に追い込み、その状態で放つ一撃が最大300ダメージになる。

主なメインアタッカーはフワンテとサケブシッポ。これらのポケモンに「勇気のおまもり」を持たせ、最大HPを底上げする。その後、特性「サイコエンブレイス」を使用、自身にダメカンを乗せることでワザの威力を増加させ、大ダメージを狙う。

「勇気のおまもり」でHPを上げることで、ダメカンをより多く乗せられる回数が増える。これが打点の底上げに直結する。

マシマシラ——「ダメカンを操る」コンボの要

特性「アドレナブレイン」でダメカンを相手ポケモンに返すことができる。環境に多いドラパルトexのダメカンばら撒き対策になったり、足りない火力の補助が可能だ。サーナイトexの特性「サイコエンブレイス」とも相性が良く、特性で乗せたダメカンを相手ポケモンに返すことができる。

このマシマシラが、このデッキの「デメリットを武器に変える」仕組みの核心だ。サイコエンブレイスで自分のポケモンに乗ったダメカンを、マシマシラで相手のポケモンに移し替える。

たとえばフワンテにダメカンを10個乗せた後、マシマシラで8個を相手に移動させつつフワンテで殴る、という動きも組み合わせることができる。ダメカンが「攻撃リソース」として機能する唯一無二のシステムだ。

サケブシッポ——高火力ベンチ狙撃のサブアタッカー

アタッカーに必要なエネルギーは「サイコエンブレイス」で用意できるので手張りをマシマシラに使えるというこのデッキならではの強みで、マシマシラを複数展開して、ダメカンは絶対に相手に送り付ける戦略が非常に強力だ。

サケブシッポのワザ「ほえさけぶ」はベンチにも110ダメージを与えられる強力なサブアタッカーとして機能する。序盤から育ちかけのポケモンをベンチで倒すことでサイドレースを有利に進めることができる。


序盤の動き——ラルトスを並べることに集中する

このデッキの1ターン目にやることは極めてシンプルだ。

ベンチにラルトスをできるだけ多く並べる。

サーナイトexデッキの1ターン目の動きは、ベンチにラルトスを並べることを意識しよう。ラルトスがベンチにいないと、デッキのシステムであるキルリアやサーナイトexに進化できない。またラルトスを多く並べるカードとして、なかよしポフィンが採用されている構築が多い。HPが70以下のポケモンをベンチに出せるので、アタッカーのフワンテやベンチを守るマナフィも準備できる。

なかよしポフィンは1枚で複数のポケモンをベンチに出せるため、このデッキの展開スピードを大きく支えるカードだ。1ターン目にバトルVIPパスやなかよしポフィンが引けているかどうかで、その後の試合展開が全く変わってくる。

ラルトスを2〜3体並べられれば、次のターンに複数のキルリアへの進化が見えてくる。キルリアが2体並んだとき、このデッキはエンジンがかかり始める。

また、超エネルギーをトラッシュに送る準備も同時に進める必要がある。

序盤は「博士の研究」や「ナンジャモ」でドロー。「大地の器」と「ハイパーボール」で超エネルギーをトラッシュし、相手の場に対応した超タイプアタッカーでサイドを取っていく。

サイコエンブレイスは「トラッシュから超エネルギーをつける」特性だ。つまりトラッシュに超エネルギーがなければ発動できない。大地の器やハイパーボールを使って序盤から積極的に超エネルギーをトラッシュに送っておくことが、中盤以降の動きを円滑にする。


サイコエンブレイスのダメカン管理——これが本当の腕の見せ所

サーナイトexデッキを使い込んでいく中で、一番難しくて一番楽しいのがここだ。「サイコエンブレイスをどのポケモンに何回使うか」の判断が、そのまま試合の流れを左右する。

基本原則はこうだ。

「フワンテで大きなダメージを出したいなら、ギリギリきぜつしない枚数のダメカンを乗せる」

フワンテに勇気のおまもりをつけたときのHPは120。ダメカンは1個につき10ダメージ扱いなので、きぜつ直前(HP10残し)まで乗せると、残りHP10、つまりダメカンが11個乗った状態でバルーンボムを打てる。ここまで乗せると最大330ダメージ近くになる。

ただし一つ注意がある。きぜつしそうな状態のポケモンにはサイコエンブレイスを使えない。つまり「あと1ダメカン乗せたらきぜつする」という瀬戸際では、特性を止めなければいけない。このギリギリのラインを正確に把握する感覚が、熟練度に直結する。

「勇気のおまもり(+50)」でHPが120の場合、エネルギー5枚(ダメカンが10個)で300ダメージ、「公民館」でエネルギー1枚追加(ダメカンが11個)で330ダメージになる。「ゴージャスマント(+100)」でHPが170の場合、エネルギー8枚(ダメカンが16個)で480ダメージにもなる。

この数字を見て「ゴージャスマントを使えばいいじゃないか」と思うかもしれない。確かに火力は上がる。しかしゴージャスマントの効果できぜつするとサイドを1枚多く取られてしまう。リスクとリターンを天秤にかけながら道具の選択をすることが求められる。


フワンテ300ダメージコンボの全手順

具体的に300ダメージを出す手順を整理しておこう。

  1. フワンテをベンチに出す
  2. 「勇気のおまもり」をフワンテにつける(HP120になる)
  3. サーナイトexの「サイコエンブレイス」を5回使い、フワンテに超エネルギーを5枚貼る(ダメカン10個乗る、残りHP20)
  4. フワンテをバトル場に出す
  5. 「バルーンボム」を宣言——300ダメージ

このコンボが成立するためには、超エネルギーが5枚以上トラッシュにあることと、サーナイトexが複数体(理想は3体)ベンチに立っていることが前提になる。

さらにマシマシラの「アドレナブレイン」を組み合わせると、リザードンexやドラパルトexをワンパンすることも可能だ。


中盤〜終盤の立ち回りとサイドプランの考え方

サーナイトexデッキのサイドプランはシンプルにいうと「1枚ずつ取られながら、2枚まとめて取り返す」を繰り返すイメージだ。

小型大型どちらのポケモンとも戦えるため環境の中での立ち位置は悪くなりにくい。ただし、殆どのデッキに五分以上に戦える一方で、明確に有利と言えるデッキもあまりない。

終盤は積極的にボスの指令を使う。

終盤はボスの指令で相手のベンチポケモンを積極的にとっていこう。フワンテやサケブシッポは高火力が出せるので、フィニッシャーとして優秀だ。ゴージャスマントやヒーローマントをつければ、HPの高いポケモンexも一撃できぜつできる程のダメージを出せる。

特に相手がVSTARポケモンやexポケモンをベンチで育てている段階でボスの指令を使い、育ちかけのポケモンを倒せるとサイドレースを大きく有利に進められる。「ベンチのサイド2のポケモンを積極的に狙う」という意識を持ちながら動こう。

また、中盤は積極的にナンジャモを使って相手の手を乱すことも忘れずに。

積極的にナンジャモを使用して、相手の手札を妨害していこう。ラルトスやキルリアを狙われて盤面から少なくなっていたら、すごいつりざおで山札に戻しておくことも重要だ。

すごいつりざおは倒されたラルトスやキルリアを山札に戻せる非常に重要なカードだ。盤面の進化ラインが崩れてきたと感じたら、早めに使って立て直すことを考えよう。


「サイコエンブレイスでフワンテをきぜつさせた」あの日

これは笑えない話だ。

ロストバレットとの試合で、フワンテに勇気のおまもりをつけてダメカンをギリギリまで乗せていた。残りHP20のフワンテに「よし、もう1回サイコエンブレイスを使おう」と思って特性を使おうとした瞬間、気づいた。

……あと1回使ったらダメカンが2個増えて、フワンテのHPが0を超える。

「きぜつするポケモンにこの特性は使えない」というテキストの意味を、このとき初めて真剣に理解した。

サイコエンブレイスはきぜつするポケモンには使えない。だから「次に使うとHP0以下になるポケモン」には使用宣言できない。頭では知っていたはずなのに、焦っていると計算を誤る。

しかもこの試合、HP20のフワンテをそのままバトル場に出してしまい、相手のウッウに「おとぼけスピット」で倒されてサイドを1枚取られた。その後の立て直しに時間がかかって、結果的に負けてしまった。

この失敗以来、僕はサイコエンブレイスを使うたびに「次に使うとHP何点か?」を必ず確認するクセをつけた。この習慣がつくと、ダメカン管理のミスが格段に減る。


苦手な相手との向き合い方

悪タイプデッキ——サーナイトexの天敵

現在の環境では、リザードンex(悪テラスタル)やトドロクツキexを主体としたデッキが流行しており、サーナイトexの弱点を突かれやすい環境になっている。

悪タイプ弱点のサーナイトexが気絶させられると、サイドを2枚取られる。だからリザードンex(悪テラスタル)のような高火力の悪タイプ相手には、サーナイトexをバトル場に残したままにしないことが重要だ。

「リザードンex」や「タケルライコex」などはサーナイトexを簡単に気絶させられるので、これらのデッキ相手にサーナイトexを残しておくとサイドを2枚取られる原因となる。そのため「サイコエンブレイス」を使った後に「フトゥー博士のシナリオ」で回収するといった動きが必要になる。

エネルギーを加速するという役割を終えたサーナイトexは、すかさずフトゥー博士のシナリオで手札に回収して、サイドを取られるリスクを排除する。この「使い捨てではなく使い回す」動きが、悪タイプデッキとの戦いでの鉄則になる。

ゾロアークデッキ——明確な不利対面

環境の中で最も不利なマッチアップで、サーナイトexが悪弱点であること、ヒヒダルマのワザ「ひだるまキャノン」を防げないことが原因。ゾロアーク側が手札事故を起こしていない限り、正攻法の殴り合いでは100%敗北する。

このくらいはっきり言われると逆にすっきりする。苦手対面には割り切りが必要で、奇跡を狙いながら最善のプレイをするしかない。「Nの城」で相手のスタジアムを割りつつ、カウンターキャッチャーで不自由なポケモンを縛る戦略を取ろう。

ベンチ狙撃対策——マナフィの採用

このデッキのたねポケモンはHPが低いため、ベンチ狙撃に非常に弱い。特に進化前のラルトスやキルリアを同時に倒されると、盤面が崩れ、一気に立て直しが難しくなる。

マナフィを採用することでベンチへの攻撃を防げる。ロストバレットのサケブシッポやヤミラミなど、ベンチ狙撃が得意なデッキが多い環境ではマナフィの存在が盤面の安定性を大きく左右する。ベンチを1枠使うことになるが、その価値は十分にある。


注目の新カード——メガサーナイトexとリーリエのピッピex

メガサーナイトex——圧倒的な耐久と青天井ダメージ

メガサーナイトexのワザ「メガシンフォニア」は、自分のポケモン全員についているエネルギーの数×50と青天井のダメージを出せる強力なワザになっている。このポケモンがきぜつするとサイドを3枚取られてしまうので、相手のサイドが2枚か1枚の時にメガサーナイトexで攻撃すると効果的だ。

「ヒーローマント」をつければメガサーナイトexのHPが460まで上昇するので、より多くの攻撃を耐えられるようになる。

HP460という数字は現環境では尋常じゃない。相手が一撃で倒せないと判断したとき、そのターンを使って相手は別の行動に移るしかない。この「殴られにくい圧力」だけで試合のペースを握れるポケモンだ。

ただし3枚サイドを取られるリスクは常に意識しておく必要がある。終盤勝負を決める場面に満を持して出すのがベストだ。

リーリエのピッピex——フェアリーゾーンの恩恵

特性「フェアリーゾーン」でドラゴンタイプの弱点をつくことができる。ベンチにいても特性が働くため、他の超タイプアタッカーもドラゴンタイプに弱点をつけるようになる。

ドラパルトexや各種ドラゴンポケモンに対して弱点を突けるようになることで、ダメージが倍になる。サーナイトデッキはドラゴンタイプに対してそこまで特化した対抗手段がなかったが、リーリエのピッピexの登場でドラゴン対面が格段に戦いやすくなった。


まとめ

サーナイトexデッキの動かし方を整理する。

序盤:なかよしポフィンやバトルVIPパスでラルトスを2〜3体ベンチに並べることを最優先。大地の器やハイパーボールで超エネルギーをトラッシュに送り、サイコエンブレイスの準備を整える。

中盤:サーナイトexを複数体立ててサイコエンブレイスを毎ターン複数回使う。フワンテに勇気のおまもりをつけてダメカンをギリギリまで乗せ、バルーンボムで大型ポケモンを一撃で倒しにいく。マシマシラでダメカンを相手に移して追加打点を狙う。

終盤:ボスの指令でサイド2のポケモンを積極的に狙い、一気にサイドを2枚取る。手札干渉でナンジャモを打ちながら相手の動きを乱しつつ、サイドレースをひっくり返す。

このデッキの本当の楽しさは「窮地から逆転する瞬間」にある。序盤サイドを先行されながらも盤面を着々と整え、フワンテが300ダメージを叩き出してVSTARポケモンを一撃で倒す——その瞬間の爽快感は、他のデッキでは味わえない独特のものだ。

上級者向けのデッキではあるが、ダメカン管理の感覚さえ身につけば、他のどのデッキにも真っ向から戦える懐の深さがある。使えば使うほど新しい発見がある、そういうデッキだ。

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この記事を書いた人

「トレカを始めたいけど、どれが自分に合うのか分からない」という初心者・大人世代のための比較ガイドです。
ポケモンカード、ワンピースカード、マジック:ザ・ギャザリングなど、主要なトレカのルール難易度、初期費用、将来性を50歳の運営者がフラットに徹底比較。
カードゲームの基本用語から、親子や同世代で楽しむためのコミュニティの探し方、資産価値としてのカードの守り方まで。
第二の人生を豊かにする「大人の知的ホビー」としてのトレカ選びをサポートします。

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