未来バレットを最初に使ったとき、「このデッキ、どうやって動かすんだろう」という疑問が試合を通じてずっと頭に残っていた。古代バレットにはオーリム博士の気迫という明確なエンジンがある。ミライドンexデッキにはエレキジェネレーターという分かりやすい加速手段がある。未来バレットはそれらと比べると「何で動かすのか」が少し見えにくい。ミライドンのアクセルピークで動き始めて、テツノカイナexで序盤から圧をかけて、状況に応じてアタッカーを選ぶ——この動きが身についてくるほど、このデッキの面白さが見えてくる。
未来バレットの骨格を確認する
未来ポケモンのミライドンでエネルギー加速し、相手のポケモンに合わせて攻撃していくデッキを未来バレットという。テツノカイナexのワザ「ごっつぁんプリファイ」でサイドを1枚多く取る効果が強い。ミライドンのワザ「アクセルピーク」でベンチの未来ポケモンにお手軽にエネルギー加速ができて優秀で、相手のルール持ちポケモンの特性を止めることができるテツノイバラexを採用できる。
現在の未来バレットについて共通認識として持ってほしいことは、ミライドンの技「アクセルピーク」を使用してエネルギーを加速しつつ殴る動きが強力という点と、テツノカイナexが4エネ必要でミライドンのエネ加速と噛み合いが悪いため明確に強いアタッカーが定まっていないという点だ。
つまりこのデッキの課題は「アクセルピークで準備できるのは2エネまで、テツノカイナexの起動に必要な4エネとのギャップをどう埋めるか」という1点に集約される。改造はその差を埋めながら、アタッカーの選択肢を状況に応じて広げていく方向で考える。
最優先の改造——ブーストエナジー未来を複数枚揃える
ブーストエナジー未来は未来のポケモンにつけると逃げるためのエネルギーがすべてなくなり、ワザの相手バトルポケモンへのダメージが+20される。後攻1ターン目でミライドンのワザ「アクセルピーク」を打つ上で再現性を高めることができる。このカード1枚で概ねアクセルピークに繋げることが可能だ。
ブーストエナジー未来が重要な理由は2つある。1つ目は打点が+20されること、2つ目は逃げエネが0になること。後攻1ターン目にミライドンをバトル場に出してアクセルピークを使いたいとき、ミライドン自身の逃げエネが重いと次のターンにバトル場から退かせるのに入れ替えカードを要求される。ブーストエナジー未来があればコスト0で自由に動ける。
「このどうぐ1枚でアクセルピークへの繋がり方が大幅に安定する」というのは使って初めて体感できる。2〜3枚の採用が初期改造の第一歩として最も即効性が高い。
テクノレーダー——未来専用のサーチグッズを最大限活用する
ブーストエナジー未来やがくしゅうそうちなど早い段階でほしいポケモンのどうぐが複数採用されているため、テクノレーダーとの相性が良い。ワザマシンかじばのいっぱつのようにピンポイントで必要なポケモンのどうぐをサーチできる点も優秀だ。
テクノレーダーは山札からグッズとポケモンのどうぐをそれぞれ1枚ずつ手札に加えられる未来専用グッズだ。ブーストエナジー未来を持ってきながら必要なグッズも同時に確保できるため、序盤の動きが格段に安定する。
テクノレーダーはグッズとポケモンのどうぐをデッキから手札に加えられる。グッズとポケモンのどうぐを多く採用したデッキで、どちらも確定サーチしたいカードが多数あるので4枚採用した。
4枚採用が基本で、引けるか引けないかで序盤の安定感が別物になる。試合を通じて最低1枚は初手か2ターン目までに使えると、その後の展開が大きく変わる。
エレキジェネレーター——テツノカイナexの4エネ問題を解決する
エレキジェネレーターは雷タイプのデッキには必須級のグッズカードだ。ミライドンのアクセルピークだけではテツノカイナexのエネルギーが間に合わないので、それを補填する手段として用いられる。
アクセルピークで2枚、エレキジェネレーターで2枚、手張りで1枚——この計算でテツノカイナexの4エネを2〜3ターンで揃えられる。エレキジェネレーターが引けない番はテツノカイナexが起動できないまま番を渡すことになるため、4枚確保が現実的な目標だ。
エレキジェネレーターは雷エネルギーが山の上5枚に当たらないと空振りになる確率がある。このリスクを下げるために基本雷エネルギーを13〜15枚程度確保しておくことが前提になる。エレキジェネレーターを増やすとき、エネルギー枚数の調整を同時に行うこともセットで考えておきたい。
テツノカシラex——全体打点を引き上げる隠れた核
テツノカシラexは特性「コバルトコマンド」でバトル場の未来ポケモンのワザのダメージを30上げる。テツノブジンexのレーザーブレード200+テツノカシラex×2+ブーストエナジー+タキオンビットで合計280点の動きはかなり再現性が高く強力だ。
テツノカシラexのおかげでVSTARポケモンや2進化exポケモンなどのHPが高い相手でも、ワザ「アームプレス」とワザ「ごっつぁんプリファイ」でサイドを3枚取れるプランも存在する。
コバルトコマンドはこのポケモンがベンチにいる間バトル場の未来ポケモンのワザのダメージを30上げる特性で、複数体並べると効果が重なる。テツノカシラex1体でごっつぁんプリファイが150、2体で180という計算になる。ベンチにテツノカシラexが2体いる状態でごっつぁんプリファイを使うと、多くのVSTARポケモンも一撃圏内に入ってくる。
テツノブジンex——安定した高打点アタッカーとして採用する
テツノブジンexは未来のポケモンの中では最も安定して火力が出せるカードだと評価されている。特性タキオンビットでベンチからバトル場に出たとき相手ポケモンにダメカンを2個のせ、ワザ「レーザーブレード」は超・無・無の3エネで200ダメージを与える。超エネルギーがテツノカシラexと共有できる点も優秀だ。
テツノカイナexが非ルールポケモン専用のアタッカーなのに対し、テツノブジンexはHPが高いexやVSTARに対しても200ダメージを出せる汎用アタッカーだ。タキオンビットで場に出た際に自動でダメカンを相手に乗せられるため、ちょうど倒せないラインのポケモンを一歩押し込む役割も担える。
超エネルギーとの相性が良いため、ダブルターボエネルギーを採用することで3エネ要求を手張り+ダブルターボで賄える動きもある。
テツノイサハex——特定の対面への回答として1〜2枚
テツノイサハexは草タイプのアタッカーで、炎弱点のリザードonexとトドロクツキ専用だと思われがちだが、このデッキとシンプルに相性が良く優秀なアタッカーとしてほぼ全ての対面で使う。スタートポケモンとしてはかなり弱いがデッキにいないと困る場面が多いので2枚は欲しい。
テツノイサハexは炎弱点を持つポケモン——リザードンexやトドロクツキex——に対して弱点を突ける草タイプアタッカーだ。これらの対面で出てくるだけで相手の計算が崩れる。スタートポケモンになると攻撃するまでのエネルギー準備が遅れるデメリットがあるため、なるべくベンチで育ててから出す動きが基本になる。
ギフトエネルギー——倒されたときのドローで山を補充する
未来バレットデッキは安定して手札を増やすことができるシステムポケモンを採用しづらい。そこで、倒されたときにドロー効果のあるギフトエネルギーが数枚採用される。
古代バレットにはオーリム博士の気迫という強力なドロー兼加速サポートがある。未来バレットにはそれに相当する専用サポートが少なく、ドロー手段が薄い点がデッキの課題として指摘されることが多い。ギフトエネルギーをポケモンにつけておくと、そのポケモンが倒されたときに山から3枚引けるため、継続的にドロー手段を確保できる。
未来バレットデッキはドローカードが乏しいため、手札を補充する手段としてもアンフェアスタンプが良い。
ジャッジマンやアンフェアスタンプを採用してドロー兼手札干渉カードとして機能させる構成もある。自分はドローできながら相手の手を乱せる点で、ドロー不足を補いながら相手への圧力にもなる一石二鳥の発想だ。
学習装置——倒された後のエネルギー引き継ぎで消耗を減らす
学習装置は自分のバトルポケモンが相手のポケモンからワザのダメージを受けてきぜつするたびに、そのポケモンについている基本エネルギーを1枚選び、このカードをつけているポケモンにつけ替える道具だ。
ミライドンがアクセルピークで消耗した後に倒されると、そのミライドンについていたエネルギーが無駄になる。学習装置があれば、倒されたタイミングでエネルギーを次のポケモンに引き継げる。テツノカイナexのような重いエネルギー要求を少しでも早く満たすための補助として機能する。
初心者が陥りやすい改造の失敗パターン
アタッカーを増やしすぎてミライドンが手元に来ない
様々な種類のアタッカーを試したくて採用しすぎると、デッキの中のミライドンの比率が下がる。アクセルピークを初手から使うためにはミライドンが手元に来る必要があり、「ミライドンが引けなくてアクセルピークが使えなかった」という試合が増えてしまう。ミライドンは3〜4枚確保して、アタッカーは2枚ずつに絞るほうが安定する。
テツノカイナexの4エネ要求を過小評価する
テツノカイナexが強いのは知っているが、4エネという要求を軽視してエレキジェネレーターを少なく採用すると起動が遅れて強みが出ない。エレキジェネレーターを4枚揃えることと、それを支える基本雷エネルギーを13〜15枚確保することをセットで考えておく。
段階別の改造優先順位
最初に揃えるべきカードはブーストエナジー未来2〜3枚、テクノレーダー4枚、エレキジェネレーター4枚だ。これで序盤の動きが一段安定する。
次の段階でテツノカシラex2枚、テツノブジンex2枚、テツノイサハex2枚、ギフトエネルギー2〜3枚——これが揃うとジムバトルで安定して勝てるようになる。
学習装置やジャッジマン採用はその後で対面を見ながら調整する段階だ。
未来バレットは後攻1ターン目からアクセルピークでたねポケモンを倒していき、中盤からは高打点のごっつぁんプリファイでサイドを取り切るコンセプトで、テクノレーダーとブーストエナジー未来で逃げエネが0かつ打点も上昇するから後攻1ターン目アクセルピークの安定感がかなり高い。
改造によってアクセルピークが安定して決まるようになったとき、未来バレットの「速く動いて相手の準備を崩す」という戦略の本当の面白さが初めてわかる。

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