MENU

かがやくリザードン回し方と採用デッキ別の使い分け完全ガイド

このカードを初めて見た瞬間、「なんて意地悪な設計をするんだ」と思った。相手がサイドを取れば取るほど、こちらが有利になる。普通の発想とまるで逆だ。劣勢の場面でむしろ輝きを増す、そんな独特な個性を持つのがかがやくリザードンで、登場から今に至るまで様々なデッキに採用され続けている。

目次

かがやくリザードンの性能を正確に把握する

エキサイトハートの仕組みをまず頭に入れる

特性「エキサイトハート」は、相手がすでに取ったサイドの枚数ぶん、このポケモンがワザを使うための無色エネルギーを少なくする効果だ。ワザ「かえんばく」は炎1・無4の計5エネルギーが必要で、250ダメージを与える。ただし次の自分の番、このポケモンは再び「かえんばく」が使えなくなる。

これを整理すると、相手のサイド取得枚数に応じて必要エネルギーがこう変わる。

相手がサイドを1枚取った状態では4エネ必要で1ターン起動は難しい。2枚取られるとマグマの滝壺+キバナ+手張りで起動できる。3枚取られるとキバナかマグマ+手張りで動く。4枚取られれば手張り1枚だけで250ダメージが撃てる。

つまりゲーム終盤に近づくほど起動が軽くなり、相手がexやVSTARを次々と倒してくれる展開であればあるほど、こちらのリザードンは暴れやすくなる。「サイドを取られるのが仕事」とも言えるこの逆張りの設計が、他のどのポケモンとも違うところだ。

1枚しか入れられないという制約と向き合う

かがやくポケモンはデッキに1枚しか入れられない。

この制約は思った以上に重く、実戦で何度も痛感している。サイド落ちしてしまうとデッキの終盤プランが一気に崩れる。しかも逃げエネが3と重いため、場に出すタイミングを間違えると縛られたまま何もできずに終わることもある。

かがやくリザードンやマナフィは1枚採用にも関わらずサイド落ちのケアが必須なため、ヒスイのヘビーボールは入れ得なカードだ。

試合が始まったら真っ先にリザードンがサイドに落ちていないか確認するのが正しい手順で、落ちているとわかったらヒスイのヘビーボールで即回収を狙う。これを怠ると終盤で「あれ、全然使えない……」という事態になる。先述の通り、自分も一度これで大事な試合を落としたことがある。

かえんばくの「使えない」デメリットとどう向き合うか

250ダメージを撃った翌ターン、このポケモンは何もできなくなる。これをデメリットと見るか、それとも運用でカバーすべき仕様と割り切るかで、デッキの組み方と動かし方が変わってくる。

「かえんばく」を耐えられたとしても、ヤミラミで仕留める動きが基本プランになる。また終盤はクララを使ってかがやくリザードンを回収して再び「かえんばく」を撃つことも視野に入る。

使えないターンの間に相手のポケモンを別のアタッカーで処理できるかどうか、あるいは使えないターンに攻撃されても耐えられるかどうかを常に逆算しながら動かすのがポイントだ。何も考えずに撃つと、翌ターンに棒立ちになって倒されてサイドを1枚献上、という場面が来る。それはそれでサイド1枚の損で済むのだが、リザードンを出してきた意味が薄れてしまうのでもったいない。

ロスト型デッキにおける動かし方

このデッキにおけるかがやくリザードンの立ち位置

ロスト型とはミラージュゲート、ウッウ、ヤミラミなどロストゾーン関連のカードを採用したデッキで、主に非ルールポケモン主体の構成になっている。序盤はウッウ、中盤以降はかがやくリザードン、最後はヤミラミでダメカン調整を行い、サイドを複数取りするのがデッキの基本的な流れだ。

かがやくリザードンは、このデッキのメインアタッカーであると同時に、終盤の「詰め」の存在でもある。ウッウとヤミラミだけだとどうしても打点が足りない場面があって、そこを250という数字で一気に解決するのがリザードンの役割だ。

かがやくリザードンは倒されてもとられるサイドが1枚で250ダメージを出せるため、サイドレースを有利にしやすいポケモンだ。

これが本当に大事な点で、ルールを持つポケモンなら倒されたときに2〜3枚のサイドを取られてしまうが、かがやくリザードンはサイド1枚で済む。250ダメージで相手のexを倒してサイドを2枚取りながら、自分は1枚しか取られない。この非対称なサイド交換が、このカードを使う最大の理由と言っていい。

序盤から中盤の動き方

後攻のほうが強いデッキで、後攻1ターン目から攻撃していきたい。先攻を取っても先攻から攻撃してくるデッキも多いため、じゃんけんの結果に引っ張られすぎないのがこのデッキのいいところだ。序盤はキュワワーの特性「はなえらび」を使いウッウのワザ「おとぼけスピット」で攻撃していく。中盤はヤミラミのワザ「ロストマイン」でダメカンをばらまいてサイドを取りながら、かがやくリザードンの「かえんばく」が届く圏内へ削っていく。

1ターン目に意識することは、とにかくロストゾーンを積み上げ始めることと、ウッウが動ける状態にすること。キュワワーを複数体バトル場に出したり逃がしたりしながら「はなえらび」を繰り返し、ロストゾーンを5枚以上に増やしてウッウの条件を整えていく。

ロストゾーンが7枚以上になれば、ミラージュゲートという強力なエネルギー加速手段が使えるようになり、その後の戦術の幅が一気に広がる。ロストゾーンが増えるごとにできることが増えるので、ためていく意識が基本姿勢になる。

ここをせっかちに省略して早くリザードンを出そうとしてしまうと、エネルギーが準備できておらず結局動けないという事態になる。急がば回れで、ロストを着実に積むことを優先する。

マグマの滝壺を起動のトリガーに使う

かがやくリザードンの特性エキサイトハートで相手がサイドを3枚取った状態なら2エネでワザが使えるようになる。エネルギー2枚であれば手張り+マグマの滝壺でワザを使えるようになるため、中盤以降のマグマの滝壺は非常に重要なカードだ。

マグマの滝壺はトラッシュにある炎エネルギーをベンチポケモンにつけるスタジアムで、かがやくリザードンがベンチにいる状態でこれを使えば、手張りと合わせて2エネを1ターンで確保できる。相手がサイドを3枚取っていれば、これで「かえんばく」の条件が満たされる計算だ。

20年以上ポケカをやってきた中でも、このマグマの滝壺+エキサイトハートのコンボは設計として本当に綺麗だと思う。エネルギーを手で握りしめながら相手の動きを見て、「もうちょっと待て、もうちょっと待て……今だ!」とリザードンを出す瞬間の気持ちよさは格別だ。

クララを使った再利用が終盤の強さを生む

かがやくリザードンはゲーム終盤であれば1エネでワザを打てるため、エネルギーと合わせてトラッシュから手札に加えられるクララとの相性が非常に良い。

倒されたリザードンをクララで手札に戻し、次のターンにもう一度使う。これが終盤のリザードンデッキの理想的な動きだ。1エネで250ダメージを撃って、倒されてもサイド1枚、またクララで回収してもう一発——という動きができると、相手はお手上げになる。

ただし、クララはポケモンとエネルギーをそれぞれトラッシュから手札に加えるカードなので、炎エネルギーもトラッシュに用意されている必要がある点は注意が必要だ。マグマの滝壺を張っているスタジアムと組み合わせながら、エネルギーをうまくトラッシュと山札の間で循環させる意識を持って動かすと安定する。

リザードンexデッキでのかがやくリザードンの使い方

サブアタッカーとしての役割を理解する

リザードンexデッキにおけるかがやくリザードンは、ゲームを締める切り札として機能する。序盤から中盤はリザードンexが主体で戦い、終盤にリザードンのエキサイトハートが活性化した状態で前線に出す、という役割分担だ。

ゲーム終盤にはかがやくリザードンをアタッカーとして運用するが、最序盤に使うことはない。まずヒトカゲをベンチに展開してリザードンexを立てる準備を優先する。

かがやくリザードンは「あとで使うもの」として序盤はベンチの隅に置いておくか、あるいは手札に温存しておく。無理に早く出す必要はなく、相手がサイドを2〜3枚取った段階で初めて存在感を出し始める存在だと思えばいい。

中盤以降はかがやくリザードンの押し付けを狙う。かがやくリザードンを場に出すことは、効率の良いサイド進行の妨害や、盤面のエネルギー数の兼ね合いなど、相手にとって不都合なことが多い。

「押し付け」という言葉が適切で、このリザードンをバトル場に出すだけで相手は困る。倒せばサイド1枚しか取れないが、放っておくと250ダメージで大事なポケモンを持っていかれる。どちらを選んでも相手は損をする状況を作り出せる。

サイドの奇数・偶数でリザードンを出すタイミングを判断する

エネルギーは山札か手札に1枚残しておくこと。また相手のサイドが奇数の時はかがやくリザードンを出さず、偶数の時は相手のサイドが4枚くらいの段階から押し付けるのが良い。

これは実戦でとても大切な判断軸で、奇数と偶数を意識するだけで動かし方がかなり変わる。相手のサイドが奇数のとき(残り5・3・1)にリザードンを出すと、相手が「かえんばく」を耐えつつ返しでリザードンを倒してきた場合、サイド差の流れが読みにくくなる。偶数のほうが自分の計算を立てやすい。

以前の試合で、この奇数・偶数の意識が全くなかったときにリザードンを場に出して、返しで倒されてサイドレースが崩れた経験がある。それからは「出すなら偶数のとき」と決めて動くようにしてから、終盤のゲームコントロールがはっきりした。

採用デッキ別の動かし方の違い

ヒスイゾロアークVSTARデッキでの役割

ヒスイゾロアークVSTARデッキとの組み合わせでは、様々な自傷ダメージを利用して盤面にダメカンを集め、ヒスイゾロアークVSTARの高打点を狙っていく。ダブルターボエネルギーを使うことで、かがやくリザードンは1体目のヒスイゾロアークVSTARが倒されたタイミングから起動できる。この段階でエキサイトハートにより2エネ減るため、基本炎+ダブルターボエネルギーでワザが打てるようになる。

このデッキでは自傷ダメージを意図的に積み重ねているため、相手も積極的にサイドを取ってくる展開になりやすく、エキサイトハートが活性化しやすい環境が自然と整う。ヒスイゾロアークが倒された返しに即座にリザードンで250を叩き込む流れは、相手にとって非常に対処しにくい。

こだわりベルトでVSTARにも届かせる

こだわりベルトがあることで、かがやくリザードンは環境にいるVSTARポケモンをワンパンできるようになる。

VSTARの多くはHPが270〜280程度で、かえんばく単体の250ダメージでは届かない。こだわりベルトをつければ+30で280になり、多くのVSTARをワンパンできる圏内に入る。ただしベルトはポケモンV相手でないと効果がないので、相手がexポケモンを使っているときは効果がない点には注意が必要だ。

まけんきハチマキとの組み合わせ

狙うゲームプランとして、レジドラゴ側にサイドを2〜3枚先行された後、かがやくリザードン+まけんきハチマキの「かえんばく」でレジドラゴVSTARのワンパンを狙うパターンもある。

まけんきハチマキはHPが多いポケモン相手に打点が上がる道具で、レジドラゴVSTARのような高耐久のポケモンを倒すときに使う。こだわりベルトとまけんきハチマキを状況によって使い分けられるかどうかが、かがやくリザードンを使いこなす上でのひとつの壁だと感じる。

失敗談と、そこから学んだこと

序盤に焦って出してしまった話

初めてロストリザードンデッキを握って大会に出たとき、相手がサイドを1枚取った段階で「よし出せる!」とリザードンを前に出した。エキサイトハートで4エネ必要な状態、マグマの滝壺もない。何もできずにそのまま倒されて、逆にこちらのリザードンが場に出たことで相手の妨害カードをすべて引き寄せてしまった。ウッウもヤミラミもベンチで育ちきっておらず、そのまま押し切られて完敗だった。

かがやくリザードンは「使えるとき」を辛抱強く待つカードであって、早く出せば強いわけじゃない。温存の判断がそのままゲームの勝敗に直結することを、この敗北で学んだ。

手張り1枚で250出して勝負を決めた試合

別のジムバトルで、相手に4枚のサイドを取られていたときのこと。こちらはリザードンを手札に抱えながらずっと待っていた。相手の場に倒せばサイド2枚になる大きなポケモンが一体。手張りの炎エネルギー1枚でかえんばくを撃って、そのポケモンを倒してサイド2枚。さらにそのターン相手が取れるのはウッウの1枚。サイドカードを6枚全部取り切って試合終了だった。

手を休めて相手の盤面をじっと見ながら動くだけで、このカードはゲームを一人でひっくり返せる。焦らず温存できたときの達成感は格別で、それ以来このカードをますます好きになった。

このカードを使いこなすための核心

かがやくリザードンは倒されてもサイドが1枚しか取られない。250ダメージを出せる非ルールのアタッカーとして、サイドレースを根本から歪めるカードだ。

デッキに1枚しか入れられない制約がある一方で、その1枚が担う仕事の大きさは他のカードとは比べ物にならない。「温存」「サイド落ちケア」「出すタイミングの見極め」——この3つを習慣にするだけで、このカードの強さが一段上の次元で実感できるようになる。

ポケカを長くやっていると、1枚のカードが持つ「個性」が見えてくるようになる。かがやくリザードンの個性は、劣勢であるほど輝くという点だ。追い込まれてからが本番、というこの性格は、どこか人間の負けず嫌いな部分と重なっていて、使うたびに心を燃やされるような感覚がある。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「トレカを始めたいけど、どれが自分に合うのか分からない」という初心者・大人世代のための比較ガイドです。
ポケモンカード、ワンピースカード、マジック:ザ・ギャザリングなど、主要なトレカのルール難易度、初期費用、将来性を50歳の運営者がフラットに徹底比較。
カードゲームの基本用語から、親子や同世代で楽しむためのコミュニティの探し方、資産価値としてのカードの守り方まで。
第二の人生を豊かにする「大人の知的ホビー」としてのトレカ選びをサポートします。

コメント

コメントする

目次