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ルギアVSTAR相性の悪いカード徹底解説|対策の仕組みと実戦での影響まで

ルギアVSTARデッキを初めて対戦で使ったとき、相手の場にテツノイバラexが出てきた瞬間のことを今でもはっきり覚えている。アッセンブルスターを使おうとして、気づいたら特性がなくなっていた。アーケオスをトラッシュに2枚送る準備はできていたのに、ベンチに出せない。手元に何もできないまま番を返して、その次のターンに270ダメージをもらってルギアVが消し飛んだ。「このカード、ルギア用に作ったのか?」と思ったくらいだ。

ルギアVSTARは環境に登場してから何度もかたちを変えながら生き残り続けてきた強力なデッキだが、相性の悪いカードに対して非常に脆い側面を持つ。そのカード群の仕組みを理解することは、対策を考える側にとっても、ルギアを使う側にとっても同じくらい価値がある。

目次

ルギアVSTARデッキの弱点を生み出す構造

ルギアVSTARデッキのエネルギー加速はアーケオスの特性「プライマルターボ」によるもので、山札から特殊エネルギーを2枚まで選んで1匹のポケモンにつけられる。様々なタイプとして機能する特殊エネルギーを使うことで、無色以外のポケモンもアタッカーとして採用できる点が強みだ。

アーケオスの特性「プライマルターボ」は山札からしか特殊エネルギーをつけられないため、長期戦は苦手だ。長期戦になるとアーケオスでエネルギーがつけられなくなり、息切れしてしまう可能性が高い。

ルギアVSTARの特性「アッセンブルスター」は対戦中に1回しか使用できないため、アーケオスがきぜつしてしまうと、その対戦中はアーケオスをベンチに展開できなくなる。

つまりこのデッキは、アッセンブルスターでアーケオスを展開し、プライマルターボで特殊エネルギーを加速し続けることで成立している。この2点のどちらかを止められると、デッキ全体の動力が失われる。相性の悪いカードはすべてこの急所のどちらか——あるいは両方——を突いてくる。

テツノイバラex——ルギアを専用メタのように機能させるポケモン

アッセンブルスターを真正面から封じる

テツノイバラexの特性「イニシャライズ」が発動していれば、ルギアVSTARは「アッセンブルスター」を使うことができなくなる。さらにルギアVSTARは雷弱点なので、弱点を突いて簡単に倒すことができる。まさにルギアの天敵とも言えるポケモンだ。

テツノイバラexの特性「イニシャライズ」はこのポケモンがバトル場にいる限り、お互いの場のルール持ちのポケモン(未来のポケモンを除く)の特性をすべてなくす効果を持つ。ルギアVSTARは雷弱点のため弱点を突かれ、ワザ「ボルトサイクロン」の140ダメージが弱点によって倍加し、ルギアVSTARやアーケオスを一撃で倒せる。

イニシャライズはバトル場にいないと効果が働かないため、ボスの指令などでベンチに下げられないように注意が必要だ。ただしルギア側がハバタクカミの特性「あんやのはばたき」で特性を打ち消して強引に突破してくる場合もある。

これほどきれいに一致するカードは珍しい。アッセンブルスターが止まる、弱点を突かれる、アーケオスすら倒せる火力がある——この3点がすべて1枚に詰まっている。ルギアを使っていると、テツノイバラexがバトル場に出てきた瞬間に身体が固まるような感覚があって、それが毎回来る。

テツノイバラex単のデッキとルギアVSTARの対戦では、アッセンブルスター不可、ルミナスサイン不可、ガチグマ起動不可と、あまりにもイバラ有利な構図になる。ルギア側からの勝ち筋として現実的なのは、カビゴンに手張りでイバラを2パン、種切れを目指すことくらいだ。

ルギア側の対処手段は限られる

テツノイバラexへの対策として、クレッフィやハバタクカミがおすすめだ。これらのカードをバトル場に出してイニシャライズを無効化してから動くことでアッセンブルスターが使えるようになる。

ただしクレッフィやハバタクカミをあらかじめ採用しているかどうかが問題で、それがなければ対処手段が一気に狭まる。実戦でテツノイバラex対策をしていないまま大会に出て、対戦相手がテツノイバラ単を握っていたときの焦りは相当なものだった。

頂への雪道——特性全般を封じるスタジアム

アッセンブルスターそのものを止める

ルギアVSTARの特性「アッセンブルスター」を使えなくすることで、デッキの動力であるアーケオスをベンチに出すことができなくなる。特性を封じるカードとして頂への雪道がおすすめだ。

ルギアVSTARのVSTARパワーの特性「アッセンブルスター」やネオラントVの特性「ルミナスサイン」を止めることができる。ジャッジマンやツツジと合わせて使うことで、相手の手札を減らしながら特性も止める二重の妨害が成立する。

アッセンブルスターが使えない状況でジャッジマンが重なってくると、手札を補充する手段も限られるためかなりきつい。ルギアデッキにはドローをアーケオス展開後のギフトエネルギーに頼っている部分があるため、特性が止まった状態での手札干渉は実際の試合でも勝敗を直接左右した。

ただし、ルギアVSTARの強みのひとつがワザ「ストームダイブ」でスタジアムをトラッシュできる点だ。ルギアVSTARのワザ「ストームダイブ」は「無無無無」エネルギーで攻撃でき、スタジアムを剥がせる効果を持つ。そのため頂への雪道を貼っても、次のターンにストームダイブで破壊されてしまうリスクがある。

頂への雪道を貼っただけで安心してしまうのが、ルギア対策でよくある失敗パターンだ。スタジアムで止める作戦を取るなら、貼った後にすぐ攻撃できる盤面を用意しておくか、同じターンに手札干渉を重ねて復帰を難しくする動きが必要になる。

特殊エネルギーを直接狙うカード群

シンオウ神殿——エネルギーの効果を全消し

シンオウ神殿の効果でお互いのポケモンについている特殊エネルギーの効果をすべてなくし、エネルギー1個ぶんとしてはたらくようにできる。いちげきエネルギーやダブルターボエネルギーを無色1個分にできるため、イシヘンジンやバンギラスVなどのアタッカーポケモンの動きを封じることができる。

シンオウ神殿を1枚入れただけでは全く対策にならないのがルギアVSTARの恐ろしい所で、使うタイミングには十分気をつける必要がある。おすすめの使い方は、相手のポケモンを倒す前にギフトエネルギーを無効化してドローされるのを防いだり、ここぞというタイミングで合わせるものだ。

シンオウ神殿はエネルギーが使えなくなるわけではなく、効果が消えるだけだ。ルギアVSTARに特殊エネルギーが4枚ついていれば、ストームダイブで220ダメージを出しながらシンオウ神殿を破壊できてしまう。1枚貼って満足するだけでは対策として機能しない点は、実際に使うときに必ず意識しておきたい。

改造ハンマーとうねりの扇——ピンポイントでエネルギーを除去する

相手のポケモンに付いている特殊エネルギーをトラッシュすることで妨害できる。うねりの扇、クラッシュハンマー、イベルタルのワザ「はかいのさけび」などを使い、相手のポケモンに付いている特殊エネルギーをトラッシュして妨害する。相手がいちげき型のルギアVSTARデッキの場合は、いちげきエネルギーを優先してトラッシュすることが有効だ。

特殊エネルギーを何でも1枚トラッシュできるのは分かりやすいルギアVSTAR対策カードだが、何となく使うだけでは全く役に立たないので注意が必要だ。VガードエネルギーをトラッシュしてルギアVをワンパンしたり、ミストエネルギーをトラッシュしてスターレクイエムを打ちやすくしたり、ここぞというタイミングで使うと有効に機能する。

全てのタイプとして働きながら取られるサイドを1枚減らすレガシーエネルギーは、最優先でトラッシュしたい1枚だ。ネオラントVの「アクアリターン」で何度も再利用される可能性もあるので、シンオウ神殿と併用して徹底的に対策しておくといい。

レガシーエネルギーが剥がされると、サイドレースのズレが消えてしまう。テツノカイナexなどのレガシーエネルギーありきで動くアタッカーが機能しなくなるケースもあり、改造ハンマーの使い先をどのエネルギーにするかを一瞬で判断する力が対策側に求められる。

雷タイプポケモン——弱点を正面から突いてくる

ルギアVSTARの弱点タイプである雷タイプで構成されているデッキが、シンプルかつ根本的な対策として機能する。ただしノコッチの特性「ふしぎなすあな」でルギアVSTARやアーケオスなどの無色ポケモンの弱点を無くしてくる場合もあるので注意が必要だ。

弱点は倍率が2倍になるため、理論上は通常の半分の火力でルギアVSTARを倒せる計算になる。HPが280あっても、雷タイプのポケモンから見れば140相当のダメージで倒せる。これがルギアデッキが雷デッキに対して根本的に苦しい理由で、アーケオスが雷弱点を持つ点も同様に響く。

ノコッチの採用は弱点消しのために一定数のルギアデッキが検討するが、そのためにベンチ枠を1つ使う点とのトレードオフになる。以前の試合で、ノコッチを引けなかった試合と引けた試合では結果が真逆になったことがあって、このカードのサイド落ちリスクは常に頭の片隅に置いておく必要があると感じた。

長期戦を強いるカード——プライマルターボの枯渇を誘う

カビゴン系コントロール——エネルギーを不必要な場所に流す

カビゴン側に「ハンディサーキュレーター」と「おはやし笛」を3〜4枚と多めに採用する構築がメジャーになっており、エネルギーを不必要なポケモンに流されやすくなったことで相性関係が怪しくなっている。カビゴン側からのエネルギーの妨害が間に合う前に、絶え間なく攻撃し続けてサイドを取り切ってしまいたい。

ハンディサーキュレーターやおはやし笛でアーケオスが積み上げたエネルギーを別のポケモンに移されてしまうと、攻撃できるポケモンがいなくなる。アーケオスのプライマルターボは山札のエネルギーを使い切ると機能しなくなるため、長引けば長引くほど不利になっていく。

アーケオスの特性「プライマルターボ」は山札からしか特殊エネルギーをつけられないため長期戦は苦手で、トラッシュの特殊エネルギーを山札に戻す手段が限られている。そのため長期戦になるとアーケオスでエネルギーがつけられなくなり息切れする可能性が高い。

コントロール系デッキに対してルギアが取るべき最善策は、相手のコントロールが完成する前に攻め切ることだ。じっくり丁寧に動こうとすればするほど、エネルギーを流されてリソース切れになる。このデッキは本来速攻向きで、そのテンポを乱されることへの耐性はそれほど高くない。

序盤の手詰まり——アーケオスを2枚落とせない状況

デッキ自体が持つ根本的な弱点

アーケオスを2枚トラッシュに送りながらルギアVSTARを場に準備しなければいけないため、手札が噛み合わないこともよくある。アーケオスを2枚トラッシュに送る手段と、ルギアVSTARを手札に加える手段が同時に必要になるため、デッキの動きに複数の条件が重なる。

アーケオスをトラッシュに送る手段——博士の研究やハイパーボール——が序盤に揃わないと、アッセンブルスターを使いたいタイミングで使えないままターンが過ぎていく。頂への雪道でアッセンブルスターを封じることと、この手詰まりを相手の手札干渉で誘発させることは、同じ方向性の妨害として機能する。

あるシティリーグ予選でルギアを握ったとき、ハイパーボールを1枚しか引けずに初手の展開が崩れた試合がある。アーケオスを1枚しかトラッシュに送れないまま2ターン目を迎えて、アッセンブルスターが不発に近いかたちになった。その試合、後半は無理やりルギアVで殴り続けたが、火力不足でサイドレースを逆転できなかった。デッキの性質上、序盤の展開失敗がそのまま試合の勝敗に直結する。

ルギア側の対処手段とその限界

各種の相性悪いカードに対して、ルギアデッキ側が取れる対処策も存在する。

テツノイバラexへの対策としてクレッフィやハバタクカミをバトル場に出してイニシャライズを無効化する方法がある。これらのカードをバトル場に出すことでアッセンブルスターが使えるようになる。

特殊エネルギーの総数を大きく減らす対策に対しては、ダブルターボエネルギーのような1枚で2個分の効果を持つカードから先に使い切っていく動きが有効になる場合もある。

頂への雪道への対策としてロストスイーパーを採用するのが基本で、ルギアVSTARのワザ「ストームダイブ」がスタジアムを破壊できる点もルギア側の強みだ。ただしストームダイブを使うためには4エネルギーが必要で、アッセンブルスターが封じられている状態でそれだけのエネルギーを準備するのは容易ではない。

ここが根本的なジレンマだ。アッセンブルスターが封じられているとエネルギー加速手段がなくなり、エネルギー加速がないからストームダイブが使えない、という循環になる。テツノイバラexに対して「先にアーケオスを出してから対処する」という順序も、アッセンブルスターが使えなければ成立しない。

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この記事を書いた人

「トレカを始めたいけど、どれが自分に合うのか分からない」という初心者・大人世代のための比較ガイドです。
ポケモンカード、ワンピースカード、マジック:ザ・ギャザリングなど、主要なトレカのルール難易度、初期費用、将来性を50歳の運営者がフラットに徹底比較。
カードゲームの基本用語から、親子や同世代で楽しむためのコミュニティの探し方、資産価値としてのカードの守り方まで。
第二の人生を豊かにする「大人の知的ホビー」としてのトレカ選びをサポートします。

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