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ミライドンex相性の悪いカード完全解説|弱点の構造から実戦対処まで

ミライドンexを初めて大会に持ち込んだとき、対戦相手の盤面にポケモンリーグ本部が貼られた瞬間のことを今でも覚えている。タンデムユニットでベンチを整えて、エレキジェネレーターも引けていた。「よし、完璧な立ち上がりだ」と思った直後、急に動けなくなった。雷たねポケモンが主軸のこのデッキにとって、たねポケモンのエネルギー要求を増やされることがどれほど痛いか——あの試合で初めてはっきり理解した。

このデッキは速度を武器にするアグロデッキだ。早く動けるときは圧倒的に強いが、その速さを少しでも殺されると途端に失速する。弱点の性質が明確な分、対策カードへの理解が使う側にも戦う側にも直接勝率に響いてくる。

目次

ミライドンexデッキの構造的な弱さを先に把握する

ミライドンexは特性「タンデムユニット」による安定した展開力と、ワザ「フォトンブラスター」による大ダメージを兼ね備えたポケモンだ。

タンデムユニットは山札から雷タイプのたねポケモンを2匹までベンチに出せる特性で、1ターン目からしっかりとポケモンを並べやすく、ボールをそこまで採用しなくてもデッキが成立する。その分、他のカードを入れる余裕が生まれる。

デッキ全体がたねポケモンで構成されているため、HPが全体的に低い。また全員が雷タイプなので弱点が地面タイプに集中している。ほとんどたねポケモンのため、全体的にHPが低めで、現在流行しているリザードンexやパオジアンexなどはワザのダメージが高く、相手にすると一撃できぜつしてしまう可能性がある。

弱点の構造はシンプルで、スピードを封じる、HPが低いポケモンを強引に倒す、たねexからのダメージをシャットアウトする——この3つのどれかに当てはまるカードが、軒並みミライドンexの相性の悪いカードになる。

ポケモンリーグ本部——このデッキの天敵スタジアム

エネルギー要求を1個ずつ増やして速度を殺す

「ポケモンリーグ本部」にミライドンexは弱い。このデッキの天敵とも言えるスタジアムカードだ。

ポケモンリーグ本部はお互いのたねポケモンのワザを使うためのエネルギーをそれぞれ1個多く要求するスタジアムだ。ミライドンexはたねポケモン主体のデッキなので、バトル場のアタッカーだけでなくライコウVやテツノカイナexまで影響を受ける。通常エレキジェネレーター1〜2回で動ける状態になるところが、もう1枚エネルギーを余分に要求されるだけで「あと1ターン待たないといけない」という状況が続く。アグロデッキとしての最大の武器である先攻性が完全に失われる。

「ミライドンex」デッキの天敵である「ポケモンリーグ本部」をトラッシュに送れる手段として、バチュルバレット型であれば2進化ポケモンのHPを下げつつ「トパーズボルト」で倒せるカードが活用できる。

ミライドンex側の対処手段として、ロストスイーパーでスタジアムを剥がすことが基本になるが、引けなければその間ずっとエネルギー要求が増えたまま戦い続けることになる。ベンチを埋めて展開するタイプのデッキなのに、手張りとエレキジェネレーターが間に合わないまま番を渡し続ける苦しさは実際に使っていると骨身にしみる。

クレッフィ——タンデムユニットごと止める特性ロック

展開の起点を正面から封じる

クレッフィの特性「いたずらロック」はバトル場にいるかぎり、お互いの場のたねポケモンの特性をすべてなくす。

タンデムユニットはたねポケモンの特性だ。クレッフィがバトル場にいると、ミライドンexはタンデムユニットを使えなくなる。ネストボールやハイパーボールを使い切った後でクレッフィが出てきた場合、ベンチにポケモンを並べる手段がほとんど消えてしまう。さらにライコウVの「しゅんそく」も止まるため、ドロー手段まで奪われる。

ラティアスexはハバタクカミやクレッフィで特性を消されると逃げられなくなるため注意が必要だ。

逃げエネルギーの問題も絡んでくる。ラティアスexを採用しているミライドンデッキは、特性「スカイライン」でコスト0で逃げる動きを多用するが、クレッフィで特性が封じられると逃げるための雷エネルギーが必要になり、動き全体が固くなる。クレッフィが1枚だけならテツノツツミの「ハイパーブロアー」で押し出せるが、2枚以上積まれていると完全に機能不全になる。

タケルライコex——倒せないのに倒される最悪の相性差

HP240の壁と青天井ダメージの組み合わせ

タケルライコexのHPが240であるため、ミライドン側は常にタケルライコexを躱してベンチのポケモンをきぜつさせなければならない。つまり3ターン連続「フォトンブラスター」プラス「ボスの指令」を使わなければならない。これはほぼ実現不可能なため、ミライドン側が超絶の不利マッチだ。

タケルライコexも青天井のワザを持ちながらHPが240もあるため、継続して使用するのが難しい「ダイナミックスパーク」でしか対抗できない。

フォトンブラスターの220ダメージはタケルライコexのHP240に届かない。こだわりベルトがあれば250になって倒せるが、タケルライコex側が「きょくらいごう」でエネルギーを大量に積むと火力はさらに跳ね上がる。ミライドンex側が何もできないまま1体倒されていくのを繰り返すうちに、あっという間にサイドレースがつく。

立ち回りでこうしたら良いとかは一切なく、「フォトンブラスター」でオーガポンexをきぜつさせるゲームであるため、自分のデッキが回るかに終始したマッチアップだ。

「立ち回りで解決できる」レベルではなく、デッキ相性として割り切る場面だ。環境にタケルライコexが多い時期にミライドンを握ると、確率的に苦しい試合が増えることは覚悟しなければならない。

リキキリンex——たねexからのダメージを一切受けない壁

テイルアーマーで攻撃を根本から無効化する

リキキリンexの特性「テイルアーマー」は、たねポケモンのポケモンexからワザのダメージを受けない効果を持つ。相手のデッキがタケルライコexやミライドンex、ウガツホムラexなどのたねポケモンex主軸の場合にとても効果的だ。

ミライドンexのフォトンブラスターも、テツノカイナexのごっつぁんプリファイも、全部リキキリンexには通らない。HP300という高い耐久力と合わさると、ミライドンデッキには返す手段がほぼなくなる。

リキキリンexはHPが300あり、倒す手段が「ピカチュウex」しかなく、「メタルディフェンダー」もこちら側のほとんどポケモンをワンパンするため、天敵と評されている。

ピカチュウexの「トパーズボルト」は進化ポケモンのため「テイルアーマー」を貫通できるが、ワザを連続で使えない制約がある。リキキリンex1体を倒すのに2ターンかかり、その間に相手は次のアタッカーを準備してくる。「ピカチュウexで倒せるけど、トパーズボルトは連続で使えるワザじゃないから天敵」という表現は的確で、まさにその通りの苦しさがある。

ペラップ——システムポケモンを縛って機能不全にする

まくしたてるが致命的な理由

全体の採用率は低いが、ペラップのワザ「まくしたてる」が致命的だ。入れ替えカードの採用がなければ「ボスの指令」でイキリンコexやラティアスex、ピカチュウex等が縛られて確実にペラップでサイドを2枚稼がれてしまう。

「まくしたてる」は相手のバトルポケモンが次の番ワザを使えなくなる効果を持つ。これでシステムポケモンをバトル場に縛り込まれると、その間こちらは一切攻撃できない。逃げられる手段がなければそのまま処理されてサイドを取られる。ミライドンexはたねポケモンが多く、HPが低めのシステムポケモンも多数採用しているため、「まくしたてる」によるロックが突き刺さりやすい。

ペラップに対抗して特性「ふっとびメテオ」のメテノの採用がある。

対策として、メテノを採用してバトル場に縛られた際の逃げ手段にする動きが知られている。ただしメテノを採用するためにデッキ枠を割く必要があり、何を削るかというトレードオフが常についてくる。採用率が低いカードとはいえ、大会でペラップに当たって引き分けるような状況は最悪なので、意識しておくべきカードだ。

トドロクツキex——カラミティストームがゼロの大空洞を消す

スタジアムも展開も両方崩す先制攻撃

トドロクツキexデッキは後攻1ターン目から「カラミティストーム」でほとんどのポケモンを倒されてしまうほか、「カラミティストーム」の効果でスタジアムの「ゼロの大空洞」もトラッシュされてしまう。

ゼロの大空洞はベンチを拡張する重要スタジアムで、これがあることでライコウVのライトニングロンドの打点が上がる。カラミティストームは場のスタジアムを道連れにしながら高ダメージを出すため、ミライドンデッキの中核である展開力と打点源の両方を1ターンで崩してくる。

しかも悪タイプのトドロクツキexは、ミライドンexが弱点を持つタイプでもある。雷タイプは闘弱点を持つものが多く、弱点を突かれると通常の2倍ダメージになる。展開が崩れた上に弱点を突かれてポケモンが連続でやられていく展開は、数ある苦手な対面の中でも特に立て直しが難しい。

地面タイプ弱点——デッキ全体が同じ弱点を抱える構造的な問題

ミライドンexデッキはほぼ全員が雷タイプのたねポケモンで構成されているため、弱点が地面タイプに集中している。タイプが弱点というのがミライドンexデッキの弱みのひとつだ。

地面タイプのポケモンを多く採用した構成に当たると、バトル場もベンチも弱点をつかれる状況が生まれやすい。特定のデッキへのメタカードというより構造的な弱さなので、どのリストを使っても回避が難しい点だ。環境に地面タイプが台頭しているときは、ミライドンを握るリスクがやや上がる。

HPが高い耐久型ポケモン全般——220ダメージの上限に阻まれる

フォトンブラスターで220ダメージを出せるミライドンexは、エネルギーをつけていないすべてのポケモンが1度のワザできぜつしてしまう火力を持つ一方、HPが高いポケモンには継続して使用するのが難しいダイナミックスパークでしか対抗できない。

フォトンブラスターは毎ターン使えないワザだ。「次の自分の番、このポケモンはワザが使えない」というデメリットがある以上、220を超えるHPのポケモンを倒し切るには複数のアタッカーを使い回す必要がある。テツノカイナexのごっつぁんプリファイはHP低めのポケモン専用で、高耐久の相手には届かない。ライチュウVのダイナミックスパークで大ダメージを出す選択肢はあるが、準備に時間がかかる。

HPが低いポケモンが多く採用されているロストゾーン軸のデッキに対しては一見有利に見えるが、高い耐久力と高いダメージを兼ね備えているガチグマアカツキexが採用されていることが多く、逆転負けを許してしまうことがしばしばある。

ロスト系に有利なはずが、ガチグマアカツキexが1体出てきて形勢が逆転する——この経験は実際の大会でも何度かあった。ロストバレットを相手にしてテンポを取っていたのに、終盤にガチグマが動き始めた瞬間に「あれ、これ返せないかも」という感覚が来る。

失敗談と実戦で掴んだこと

クレッフィに全部止められた試合

シティリーグの2回戦で、先攻を取れていい手札だった。タンデムユニットでベンチを整えようとした瞬間、相手が後攻1ターン目にクレッフィをバトル場に出してきた。タンデムユニットが使えない、ライコウVのしゅんそくも使えない、ラティアスexも逃げられない。ネストボールはすでに使い切っていたので、手札にいるポケモンをベンチに出す手段が残っていなかった。エレキジェネレーターは機能したが、エネルギーをつけるポケモン自体を出せなかった。その番を何もできずに終わって、返しのターンに相手の攻撃を受け、そのまま崩れた。

テツノツツミを採用していなかったことが最大の敗因で、クレッフィへの対処手段を全く用意していなかった。この対面の後からテツノツツミを1枚採用するようになって、同じ展開での詰まり方がなくなった。

タケルライコex対面で勝てた唯一の試合

不利マッチと割り切っているタケルライコex対面で1度だけ勝てた試合がある。相手が事故ったターンに、ライコウVのライトニングロンドがオーガポンexをきぜつさせてサイドを2枚取った。その後すかさずごっつぁんプリファイでイキリンコexを倒してさらに2枚。相手の盤面が立て直す前にサイドを6枚取り切った。まさに「自分のデッキが回るかどうかに終始した」という通りの試合で、プレイングが勝敗を分けたというより完全に運と展開の問題だった。

それが逆に教訓になって、タケルライコex相手には「勝ちに行く」というより「相手の事故を待ちながら最速で動く」という意識に切り替えるようになった。

ミライドンex側が取れる対処

相性の悪いカードが多い中でも、このデッキには対処の選択肢が内包されている。

テツノイバラexはルール持ちポケモンの特性を封じる特性を持つ。相手がルール持ちポケモンの特性に依存したデッキの場合、このポケモン1体で完封も目指すことができる。ただいずれはカウンターキャッチャーやボスの指令でバトル場から移動させられてしまうため過信は禁物だ。

苦手としていたリードンex・タケルライコexが環境から減少し、代わりに台頭してきたサーナイトex・ドラパルトex・ルギアVSTARに対して有利に立ち回ることができる時期があった。環境動向に対してカウンターをしているのがこのミライドンexだ。

環境を読んで使うタイミングを選ぶ、というのがミライドンexを握るうえで最も大切な判断だと感じている。速度を武器にしながら環境のメタを一周先読みできたとき、このデッキは突然爆発的な強さを見せる。相性の悪いカードを知っておくことは、その判断の精度を上げることに直結している。

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この記事を書いた人

「トレカを始めたいけど、どれが自分に合うのか分からない」という初心者・大人世代のための比較ガイドです。
ポケモンカード、ワンピースカード、マジック:ザ・ギャザリングなど、主要なトレカのルール難易度、初期費用、将来性を50歳の運営者がフラットに徹底比較。
カードゲームの基本用語から、親子や同世代で楽しむためのコミュニティの探し方、資産価値としてのカードの守り方まで。
第二の人生を豊かにする「大人の知的ホビー」としてのトレカ選びをサポートします。

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