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ゼラオラVSTAR相性の悪いカード完全解説|エネ加速を断つ手段とクラッシュビートの限界まで

このデッキの魅力は、使えば使うほど「当たり前に動くこと」への安心感がある。モコモコのエレキダイナモが毎ターン動いていれば、ダイフィストもクラッシュビートも途絶えない。しかしその安心感が崩れる瞬間がある。モコモコが消えたとき、頂への雪道が貼られたとき、いかずちスターをどこに当てても計算が合わないとき——デッキ全体が急に動かなくなる感覚は、ゼラオラVSTARを長く使い続けてきた中で何度も味わった。その「崩れ方」を正確に理解することが、このデッキを使いこなすための一番の近道だ。

目次

ゼラオラVSTARデッキの弱点を生む構造

ゼラオラVSTARのワザ「クラッシュビート」はエネルギー3個で190ダメージとエネルギー3個での火力としては最近のカードの中では低い部類に入る。こだわりベルトなどのサポートは必須だ。ワザ「ダイフィスト」はエネルギー2個をトラッシュしながら240ダメージを与える。

モコモコの特性エレキダイナモはトラッシュから雷エネルギーをベンチの雷ポケモンにつけるもので、ゼラオラVSTARはエネルギーが多く必要なため必須級の存在だ。

弱点の構造は3軸に整理できる。エレキダイナモを封じてエネルギー供給を断つ、クラッシュビートとダイフィストの打点不足を突く、いかずちスターを使えない状況を作る——この3点のどれかに刺さるカードが相性の悪いカードになる。

頂への雪道——エレキダイナモを封じてエンジンを停止させる

モコモコのトラッシュ回収が全部止まる

頂への雪道はルール持ちポケモンの特性を封じる。ゼラオラVSTARのクラッシュビートはスタジアムをトラッシュできるが、頂への雪道を剥がすためにはバトル場でのワザ宣言が必要になるため、攻撃とスタジアム対処を同時に行わなければならない。

モコモコはVMAXポケモンのためルールを持つ。頂への雪道が貼られるとエレキダイナモが止まり、トラッシュの雷エネルギーをベンチに供給できなくなる。エレキダイナモなしではダイフィストのエネルギー消費に対して手張り1枚しか補充できず、攻撃が途切れるターンが生まれやすくなる。

ただしゼラオラVSTARのクラッシュビートはスタジアムをトラッシュできる効果を持っているため、ワザを使いながら雪道を剥がすことができる。これがこのデッキの強みの一つで、頂への雪道への対処をサポートに頼らずにワザの効果として組み込んでいる。

問題は雪道+手札干渉が重なったときだ。雪道が貼られた状態でナンジャモやジャッジマンを使われると、クラッシュビートを使えるだけのエネルギーが手元に揃わないまま番が返ってくる。エレキダイナモが止まっているのに攻撃もできない状態が続くと、あっという間にサイド差がついてしまう。

ジムバトルでこの複合を受けた試合、雪道を貼られた次のターンにジャッジマンで手札が3枚になった。エネルギー0枚、ボール系0枚、サポート0枚という最悪の手で番が回ってきた。クラッシュビートを使えないまま相手に2ターン連続で攻撃されて、取り返せないサイド差になった。

地面弱点——雷タイプ全員が同じ弱点を抱える

ゼラオラVSTARは雷タイプのため地面弱点を持つ。

モコモコもゼラオラVSTARもゼラオラVMAXも、デッキ全員が同じ弱点を持つ。地面タイプのアタッカーを採用したデッキと対面すると、弱点倍率2倍のダメージを全員が受ける。HP280のゼラオラVSTARも弱点を突かれると実質140相当の耐久になる。

地面タイプが環境に多い時期にゼラオラVSTARを握ると、弱点を突かれる試合が想定より増える。ノコッチで弱点を消す対処手段はあるが、採用するかどうかの判断は環境読みが必要になる。

モコモコへの直接攻撃——エンジンを序盤に破壊する

モコモコは厚めに採用しておいて損はない。相手は当然エネルギー供給の要であるモコモコを狙ってくる。

ボスの指令でモコモコをバトル場に引き出して倒す動きは、ゼラオラデッキへの実戦的な対策として機能する。モコモコはVMAXポケモンなので倒されるとサイドを3枚取られてしまうが、相手側からすると「モコモコを倒してエレキダイナモを消す」という中長期的な見返りがある。

モコモコはVMAXポケモンのため倒されると多くのサイドを取られてしまうため、無駄に前には出さないようにする必要がある。

このデッキを使う側で一番の失敗が「モコモコをバトル場に出してしまう」パターンだ。エネルギーがつきすぎてベンチに戻れない、逃げるために雷エネルギーが必要だがそれも使ってしまった——という状況でバトル場に縛られたモコモコは一方的に倒されてサイドを3枚献上する。これが一番悔しい負け方で、経験した後からは「モコモコの逃げ手段を常に確保する」という意識が刷り込まれた。

マナフィ——いかずちスターのベンチ攻撃を封じる

マナフィの特性「なみのヴェール」でベンチへのダメージが防がれる。いかずちスターはダメージなのでベンチへの攻撃ができなくなる。マナフィがいる場合はキャンセルコロンを使ってマナフィの特性を無効化してからいかずちスターを使う必要がある。

いかずちスターはゲームに1回しか使えないVSTARパワーで、4体のポケモンを選んで60ずつ割り振れる。非ルールポケモンをベンチで複数体倒してサイドを一気に取る動きが最大の活用法だが、マナフィが場にいるとベンチへのダメージがすべて防がれる。

バトル場の1体にしか当てられない状況でいかずちスターを使うのは大幅に価値が下がる。1体に240を当てるだけならダイフィストで十分で、1ゲーム1回の権利を消費する意味が薄くなる。マナフィがいるかどうかを確認してからいかずちスターを使う、という確認習慣を持てるかどうかが、このデッキの一つの実力差になる。

クラッシュビートの190という打点——HP高めのポケモンに届かない

クラッシュビートのダメージは190で、エネルギー3個での火力としては最近のカードの中では低い部類に入る。こだわりベルトなどのサポートは必須だ。

HP250〜330のVSTARポケモンを一撃で倒すには、こだわりベルトの+30が必要なことが多い。こだわりベルトなしの190ではHP220以下のポケモンしか確定できぜつの圏内に入れられない。相手のHPが高いポケモンに対してクラッシュビートを2回当てる必要が出てくると、その間に相手の攻撃を2回受けることになり、モコモコを守りながら戦うのが難しくなる。

ダイフィストは240と火力が上がるが、エネルギーを2個トラッシュするデメリットがある。エレキダイナモで補充しながら使うサイクルが前提で、そのサイクルが崩れると次のターンに動けなくなる場面が生まれる。

特性を持たないポケモン主体のデッキ——リアクトパルスが機能しない

ゼラオラVMAXのワザ「リアクトパルス」は相手の場に特性を持つポケモンが多いほどダメージが増える。特性を持つポケモンが少ないデッキとの対面では打点が伸びない。

リアクトパルスの打点は相手の特性持ちポケモンの数×60なので、特性持ちが少ないデッキとの対面では素点から大きく上昇しない。古代バレットのような非エク非ルール主体で特性を持たないアタッカーが多いデッキや、かがやくリザードンなど特性なしのポケモンをアタッカーとして使うデッキとの対面では、リアクトパルスの期待値が下がる。このときはダイフィストかクラッシュビートに頼ることになるが、どちらも単体では高耐久ポケモンを一撃で倒せない場合がある。

非ルールポケモン主体のデッキ——サイドレースが成立しにくい

ゼラオラVSTARはVSTARポケモンなので倒されると2枚のサイドを取られる。一方で非ルールポケモンを倒しても1枚しかサイドが取れない。非ルールポケモンを主体にしたデッキと対面すると、この非対称な交換が積み重なっていく。

逆に非ルールポケモンなどのダメージ調整が必要なデッキを苦手とするレックウザVMAXは、ゼラオラVSTARと組み合わせることで弱点を補うことができる。

ゼラオラVSTARデッキにレックウザVMAXを組み合わせる構成が取られることがある。レックウザVMAXは天空のたつまきで非ルールポケモンも含めて全体にダメカンを乗せられるため、いかずちスターとの組み合わせで非ルール主体デッキへの対処手段になる。しかしその分デッキの枠が必要になり、全体の安定性に影響する。

実戦での失敗談

モコモコを縛られて崩壊した試合

シティリーグの予選でギラティナVSTARデッキと当たったとき、相手がボスの指令でモコモコをバトル場に呼び出してきた。モコモコは逃げエネが2で、そのとき場に雷エネルギーが1枚しかついていなかった。逃げる手段がなく、次のターンにモコモコが倒されてサイドを3枚取られた。残りモコモコが1体になり、エレキダイナモの供給が半減してダイフィストを連打できなくなった。終盤のエネルギーが足りないまま逃げ切れずに負けた。

あの試合以来、モコモコのベンチ枚数と逃げ手段を常に計算しながら動くようになった。モコモコには常にふうせんをつけておく、あるいは逃げるために使える雷エネルギーを場に残しておく——この小さな意識が長い試合では大きな差になる。

いかずちスターでロストバレットの盤面を一掃した試合

得意な対面での成功体験もある。ロストバレットと対面したとき、相手がキュワワーを3体並べてウッウを育てているところだった。モコモコでエネルギーを積み続けながら4ターン待って、いかずちスターを使えるタイミングを慎重に計った。キュワワー2体とウッウに60ずつ、残りの60をキュワワーの3体目に割り振って4体同時にきぜつ。一気にサイドを4枚取った。

あの試合は準備の時間をきちんと取れたから成立した。いかずちスターはどのタイミングで使うかで効果が全然変わるカードで、「今じゃなくて次で使えばもっと大きい」という我慢の判断が勝率を上げる核心だと改めて感じた。

ゼラオラVSTARデッキ側が持つ対処手段

頂への雪道への対処はクラッシュビートでスタジアムを剥がしながら攻撃するか、ロストスイーパーで除去する。マナフィへの対処はキャンセルコロンで特性を消してからいかずちスターを使う。モコモコを守るためにはベンチの位置とふうせんの活用を意識する。非ルールポケモン主体のデッキにはレックウザVMAXの天空のたつまきを組み合わせる。

このデッキの本質は、エネ加速の安定感とVSTARパワーの柔軟な使い方にある。いつ、どこに、いかずちスターを撃つかを考えながらプレイするのが楽しい。

相性の悪いカードを把握しておくことで、「次の試合にどこを補強するか」という構築の問いへの答えが具体的になる。そしてそれ以上に、試合中に「今こそこのカードが来た」と気づいたときの判断の速さが変わる。モコモコを場に並べてエレキダイナモを起動させるこのデッキを握るたびに、ポケカの設計の面白さを感じている。

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この記事を書いた人

「トレカを始めたいけど、どれが自分に合うのか分からない」という初心者・大人世代のための比較ガイドです。
ポケモンカード、ワンピースカード、マジック:ザ・ギャザリングなど、主要なトレカのルール難易度、初期費用、将来性を50歳の運営者がフラットに徹底比較。
カードゲームの基本用語から、親子や同世代で楽しむためのコミュニティの探し方、資産価値としてのカードの守り方まで。
第二の人生を豊かにする「大人の知的ホビー」としてのトレカ選びをサポートします。

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